IRの理解を深めるための勉強部屋

企業の経営状態を知る方法として企業が定期的に発行するIRを見ることが有効です。企業の収支をはっきりと示している上、経営計画や企業の経営陣から見た将来の展望を記載しているので、企業の体質を知ることができるようになるものとして非常に重要なものでもあるのです。一般的に企業が情報を公開する場合には有利な情報は大々的に発表するものですが、不安を与えるような情報は公表しないことがほとんどです。しかしこの資料では投資家や株主に公正に情報を提供する意味からすべての情報を公開することが定められており、企業の正確な状態を理解出来ることになります。企業の状態を知る為に有効な資料で有ると同時に、経営に於ける考え方を知る意味でも有効な資料です。但し簡単に手に入る資料でも有るので有効に活用したいものです。

経営状態を克明に知ることが出来ます

企業の経営状態は対外的には余り公表されないものです。経営状態を明確にすることは株主や投資家の出資に大きな影響を与えるとともに、出資金の変動を招いてしまうことになるためです。しかし、IRに於いては正確に記載することが義務付けられているため、より正確な情報を知ることができます。特に収支報告書には収益と損失のほか、その収益の要因や損失の原因が明記されています。単に赤字か黒字かを知るだけではなく、収益の理由が営業利益によるものかそうでないかを知ることで経営状態を察することができます。その内容を把握することで、企業の経営状態を推し量ることが出来るとともに、投資に於けるリスクを判断することが出来るのです。その為、経営状態を克明に知ることが出来る資料として重要な意味を持っています。

経営陣の考え方や展望を知ることが出来ます

IRの内容の中には、経営計画とこの計画を立案するに至った背景が記載されていますが、その中でも注目したいのがとりまく環境に関する内容です。経営環境を企業の立場から分析し、これに対する解釈と経営計画を立案するのに行った経緯などを記載していますが、その解釈が経営者の体質を示す一旦となっています。経営環境が厳しい状況にある場合には、その環境に応じて社内の緊縮を計画し、予算を低く設定するケースもあれば、他社が緊縮することを見越して敢えて高い目標を掲げたり、経営体質を変更するなどの対策を迅速に実現する企業も有ります。その違いは経営者の考え方の違いを示しており、企業の今後の業績を予測する上でも重要な材料となる物です。その為、経営計画を見る場合にはその計画を立案した背景を知ることが出来、企業の体質を知るための良い情報となります。